殺戮都市

両腕を失って、ただただ暴れるだけのルークを前に、俺達は
最後の一撃を加えるべく武器を構えた。


「装甲がなくても、並の攻撃じゃ頭部は破壊出来ない。だけど、明美さんの斧なら、あの頑強な頭蓋骨も破壊出来るかもしれないね」


「当然でしょ。なんなら一緒に、どこかのバカも破壊してあげるけど?」


やっぱり……この人は、あわよくば俺も殺してしまおうと考えているんだな。


「俺はバベルの塔に行かなきゃならないから、殺されるのだけは勘弁ですね」


「誰もあんただって言ってないけど?自分がバカだって思ってるわけ?」


「まあまあ、二人とも。喧嘩なら……全部終わらせてからで良いじゃないか」


おっさんの顔付きが変わる。


いつもはどことなく頼りない、誰にでも頭を下げてそうな冴えない中年なのに、今は歴戦の勇者かと思うような鋭い目付きでルークを睨み付けていたのだ。













……バーコードなのに。













「まあそういうこった。頭は無防備、やるなら……今しかねえ」


隼人が両手に武器を持ち、首を捻ってコキッと音を鳴らした。


「じゃあ、行くぞ!」


全員準備は出来ている。


俺はそう合図して、ルークに駆け寄った。