殺戮都市

金属が擦れる音が聞こえ、明美さんの斧が隙間に入ったのが分かった。


ドンッと衝撃が加わり、ルークの腕が揺れる。


次の瞬間、耳をつんざくような悲鳴が聞こえて……腕が、切断されて道路に横たわったのだ。


腕だけでも俺の身長くらいあるのに……それを一撃で切断するなんて、星5レアの斧はどれだけ破壊力があるんだ。


腕を失い、さらに悶え苦しむルーク。








「チッ……惜しい」


今、惜しいって言ったよな?


この人、ルークを倒すと見せかけて、俺を殺そうとしているんじゃないのか!?


「ちょっと!危ないじゃないですか!」


「危ないって何よ!あんた達があんな場所にいて、どうやって攻撃しろっていうのよ!これしかないでしょ!」


そう言われると……何も言い返せない。


でもさ、腕を切断したのに「チッ」て、あわよくば俺も一緒に始末しようって意図が見え見えなんだけど。


斜めに切断されて、横たわる巨大な腕を見て、俺は確信した。


明美さんの斧くらいの破壊力があれば……装甲さえどうにか出来ればルークを倒せると。


悶絶して転がるルークは、もう敵じゃない。


そうとさえ思えた。