殺戮都市

「じゃあ、今回俺は援護だな。だけどよ、お前らが手間取ってる間に、銃弾がやつの脳天をぶち抜いてるかもしれねえぜ?」


「あんた、さっき目しか潰せなかったって言ってたじゃない。そんなこと出来るならすぐにやってみろって言うのよ」


「まあまあ、二人とも。じゃあ……僕と真治君でこじ開けて見るから、頼んだよ明美さん」


都合の良い事に、ルークは動きを止めて右手で顔を押さえ、左手は道路の上に投げ出されている。


試すなら……今しかない!


「まずは左腕!肘を狙うよ、おっさん!」


「分かったよ真治君!」


日本刀を握り締め、誰よりも素早く動ける俺は、ルークの左腕に向かって走り出した。


後方から、隼人の拳銃の銃声が聞こえる。


援護射撃をしてくれているのだろう。


左腕に辿り着き、その上に乗って不安定な腕の上を走る俺の目には、肘の重なった装甲しか目に入っていなかった。


少しだけ……ほんの少しだけど、隙間が見える。


日本刀を刺し込める程度の隙間が!


可能な限りの速度でそこに接近した俺は、その隙間を狙って日本刀を突き付けた。


走った勢いそのままに、日本刀の柄をグッと握って、テコの原理を利用して装甲を押し上げる。