殺戮都市

「グオオオオオオッ!」


俺が見た時には、ルークの鼻に銀色の何か……巨大な戦斧が刺さっていて、思いがけない負傷に悶えていたのだ。


この斧は……見た事がある。


斧が飛んで来た方向。


そちらを見ると、道路の真ん中に二人の人影があったのだ。


「ああもう、何で当たらないかな」


ここから50メートルは離れている。


そんな距離から、この巨大な戦斧を投げたってのか。


しかも、当たらなかったって……ルークにか、それとも俺になのか。


悔しそうに明美さんが声を上げて、こちらに近付いて来た。


「真治君!一人で戦うなんて無茶を!」


その隣にいるおっさんが、俺の姿を見て慌てて駆け寄ってくる。


小太りで禿げてて、いかにもくたびれた中間管理職っぽいおっさんが、こんなに心強く感じるなんて。


「おっさん……一人じゃないよ、二人いる!」


一人でも二人でも、押し切るにはまだ力が足りなかったから変わりはなかったかもしれない。


だけど、さらに二人加われば……このルークを倒す事だって出来る可能性が生まれる。


「おい!仕切り直しだ!そろぞれの武器の特性を活かせ!」


ゴロゴロと、地面を転がり悶えるルークを前に、隼人が俺に駆け寄って来た。