殺戮都市

そんな中でも、隼人が戦っているであろう銃声が聞こえる。


ルークを挟んで道路の反対側にいる隼人の無事を知るには、その銃声で判断するしかない。


俺だけ……何もしないわけにはいかないよな。


いくら近距離専門で相性が悪いからって、戦わない選択肢なんてないんだ。


だけど……この城塞を相手にどう攻める?


刃は弾かれ、接近する事すら出来ない。


装甲が薄そうな部分は所々あるものの、日本刀では単純な破壊力が不足している。


隼人の言う通り、頭部を狙うしか勝ち目が見えない。


地面を削りながら、何度も左右に往復する腕に当たらないよう、その動きに合わせて頭部の方へと走った。


肩を通り過ぎ、隼人の攻撃で血塗れになった右側の顔が見える。


右目は矢弾で潰されたのか、俺を捉える事が出来ないみたいで。


完全な資格になっているのなら接近しても気付かれないかもしれない。


そう判断した俺は、ルークの脳天に日本刀を突き立てる為に、走り出した。


左目はきっと、隼人の方を向いている。


やるなら今しかない!


倒れてくれて、腕を駆け上がる手間が省けた!


そう思って俺は、ルークの頭部目掛けて飛び上がった。