殺戮都市

振り上げられる巨大な手。


それが人影を隠して。


ビルの上に気を取られていた俺がそれに気付いたのは、影に覆われたから。


ハッと我に返って、さらに後方に飛び退いた俺は、落石のような一撃を回避して再びビルの屋上を見上げた。











……いない。










俺の見間違いだったのかな。


確かにそこにいたのに。


「いないなら考えても仕方ない。誰か来てくれるまで……」


そう呟いて、ルークに視線を移すと……。


誰かが、ルークの肩に乗っていたのだ。


見覚えのあるその人物に、俺は知らず知らずに笑顔になっていた。














「よう!ド派手に暴れてるじゃねえか!俺も混ぜやがれ!」













俺を見下ろしてそう叫んだのは隼人。


拳銃とボウガンが握られていて、それがルークの頭部に向けられる。


大声に気付いたのルークが、顔を向けた瞬間……銃弾とボルトが容赦なくそこに放たれる。


持っている武器は二つじゃない。


撃ち終わって、リロードの時間を無駄にせず、別の武器を取り出して休む間も無く矢弾の高速連射。