殺戮都市

ズシン、ズシンと、ルークが歩くたびに地面が揺れる。


それほどまでに近寄った俺は、その足元に誰もいない事を確認して、ほっと安心したと同時にルークの異変に気付いた。











見上げた巨体……その状態と首が捻られて、背後にいる俺を見ていたのだ。


そして、ゆっくりと後方に倒れ込んで来る!


「マジかよ!!」


壁が……いや、空が迫ってくるような錯覚に襲われ、俺は慌てて今来た道を引き返した。


完全にこいつは俺に狙いを定めた。


ドンッと、地震のような激しい揺れが、俺の背後で起こる。


道路に倒れ込んだのだろう。


振り返ってそれを確認すると……巨大な手が、俺を掴もうと右から迫っていたのだ。


身体のサイズが大きいから、その迫力は尋常じゃない。


頭から飛び込むようにジャンプした俺は、辛うじてその手から逃れて地面をゴロゴロと転がった。


こんなの……一人でどうにか出来る相手じゃないぞ!


すぐさま体勢を立て直し、端末を取り出して、通信機能をオンにした。


手伝ってくれるなら誰だって良い。


とにかくこのピンチから脱したいと俺は端末に向かって叫んだ。




「西の光の壁付近!南軍側でルークに襲われてる!誰か手伝ってくれ!」