殺戮都市

交差点に差し掛かり、やっぱりいた……ナイトだ。


「あああああっ!誰か……たす……」


このナイトがやったのか。


辺りには、上半身を失った死体や内臓が散乱していて、あっと言う間に壊滅したのが分かる。


さらにはナイトの槍。


それに腹を串刺しにされて、身体が浮いている女性の姿。


その女性と目が合って、苦しそうに俺に手を伸ばす。


だけど次の瞬間。









バキバキッ!と音を立てて、女性の頭部と腕が、ナイトの口の中に納まったのだ。


ボリボリと骨を噛み砕いて、飲み込んだ後、ゆっくりと振り返り俺を睨み付ける。


見ていないで飛び掛かれば良かった。


人が喰われるのは、いつ見ても慣れなくて……思わず立ち止まってしまったのだ。


「ナイトともなると、食事は手掴みじゃないっての?」


なんて冗談をこぼして、俺はナイトと対峙した。


次はお前だと言わんばかりに、警戒する様子も見せずにこちらに向かって歩いて来る。


こいつに喰われた人達は、ポーンと戦っていた最中に不意打ちを食らったのだろう。


人間とポーンの死体が散乱する中、俺は日本刀を握り締めてナイトに飛び掛かった。