殺戮都市

「木部!ここは任せた!」


「呼び捨てにしないでください!」


ポーンの死体を踏み台にして飛び上がった俺は、さらに迫って来るポーン達を飛び越えた。


落下地点にいるポーンは、俺に噛み付こうと口を開けているけど、そう簡単には喰われない!


落下に合わせて、その脳天に日本刀を突き刺し、素早く引き抜いて、ポーンが倒れる前に肩を踏んでさらにジャンプ。


これを何度か繰り返し、ようやく道路に着地する事が出来た。


「ポーンばかりだ……ナイトはいないのか?」


辺りを見回しても、見えるのはポーンばかり。


これは、結構広範囲を移動しなきゃならないかもしれないな。


覚悟はしていた事だけど、限られた時間でどれだけやれるか。


右か……左か……。


街に響く声の中に、悲鳴は聞こえないかと耳を澄まして。


その中で聞こえた、恐怖しているかのような声に、俺の身体は動いた。


右だ!


勇猛な怒号とは明らかに違う。


駆け出した俺は、そんなに遠くから聞こえたわけではないその声の元へと急いだ。


道にいるポーンは、すれ違いざまに次々と切り倒して。


そして、1ブロック西側に進んだ所に……そいつはいた。