殺戮都市

道路に飛び出すと、バベルの塔に向かう道には大量のポーン達の姿が見えた。


いや、前後左右、どこにでもいるポーン達が、前方に密集しているだけ。


「キミはポーンなんて無視しなさい!ナイトを狙うんです!」


「簡単に言うなよ!俺一人でやれってのか!?」


走り出した俺達に気付き、ポーン達が追い掛けて来る。


「グルルルルルル!ガウッ!」


一匹では大して恐怖を感じないその唸り声も、四方八方から浴びせられると流石に怖い。


竦みそうになる身体を、強い気持ちで奮い立たせ、俺は走った。


「それが出来ないようなら最高レベルなんて不可能ですよ!松田さんに勝ったなら、それくらい出来るはずですよ!」


随分簡単に言ってくれるよ!


あれは俺の力じゃない、狩野の力だってのに!


待ち構えるポーン達の群れ。


日本刀を構えてそこに向かう。


この付近にナイトの姿はない。


だったら、移動してナイトを探すしかないって事か。


一刻も早くバベルの塔に向かいたいけれど、今出来る最大限の努力はしておかないと、後悔してしまいそうだったから。









「お前ら邪魔だ!そこをどけ!!」










ポーン達が待ち構える中、俺はそこに飛び込んだ。