殺戮都市

殺してやる!なんて言ったけど、本当に殺すつもりなんてないし、中川だってきっと溜まった物を吐き出す場が欲しいだけに違いない。


そう思って店を出て、日本刀ではなく棍を取り出した俺は、振り返って中川を見た。
















と、同時に、酔いはどこに行ったと言わんばかりの勢いで、中川がハンマーを振り上げて俺に駆け寄る。


「えっ?」


動きは遅い……はずなのに、日本刀を持っていない俺は、その動きの速さに驚いてしまった。


慌てて後方に飛び退いて棍を構えるも、中川は打点の修正をしてさらに俺に詰め寄る。


「潰れろ!!」


その言葉と共に、勢い良く振り下ろされるウォーハンマー。


完全に俺の頭部に照準を合わせて叩き付けている……。











まずい。











中川は本気で俺を殺す気だ!


このタイミングでは逃げようがない!


どうするか……考えるまでもなく、俺は上向きに構えた棍をハンマーの柄を目掛けて横方向に払った。


並の武器がハンマーの直撃を食らえば、なす術なく砕かれてしまうだろう。


だけど、柄を捉えた俺の棍は……強烈な反発力で、打点を大きく逸らす事に成功した。