殺戮都市

戦えないなら、飲んで潰れるようなやつならいてもいなくても変わらない。


「ちょっとあなた達、店の中で殺し合いはやめてちょうだい。やるなら外でやってよね」


大山田が物凄い目つきで俺達を睨み付ける。


怪物なんかよりもずっと怪物らしい顔で。


「そうらそうら、表に出るんら!」


お前が言うんじゃねぇよ!


だけど、ここは大山田の夢の城……暴れて破壊するのも可哀想だし、俺は言われた通りに外に出る為に入り口の方を向いた。


「やれやれ……結局こうなるのか。これなら少年に任せるまでもなく、私でも出来たような気がするんだが」


呆れた様子で俺を見る恵梨香さん。


そんなの仕方ないじゃないか。


俺に、神がかった説得が出来るなら、出会うやつ出会うやつ全てを仲間に引き入れる事だって出来るよ。


残念ながら、ただの高校生の俺がそこまでの話術を持っているはずがない。


「こうなる事、分かってたんじゃないんですか?」


「……まあ、予想していなかったと言えば嘘になるな」


やっぱりか。


だけど、遠慮を知らない恵梨香さんが手を出せば、本当に殺してしまうかもしれない。