殺戮都市

そんな期待をされて、俺はここに連れて来られたのか!?


いくら男同士だからって、未成年の俺は酒に飲まれた事なんてないし、どう接して良いか分からない。


……いや、それ以前に、大山田はおっさんじゃないか。


俺なんかよりずっと中川に近いと思うのは気のせいか?


「やっぱり私達みたいな乙女じゃ、説得するなんて無理なのかしらね」


頬に手を当てて、さらに一つ溜め息の大山田。


どの口がそんな事を言ってるんだ。


この中で誰よりも男らしい顔つきなのに。


「無茶言わないでくださいよ……詳しい状況なんて何も分からない俺が、どうやって説得なんてすれば良いんですか」


「そうらそうら、夢のくせに煩いろ!静かに飲ませろってんら」


……誰のせいでこんな事になってると思ってんだ。


そう考えると、大切な人達が死んで、酒に逃げただけの中川が腹立たしく思えて来た。


俺だって、理沙を殺してしまった、東軍が滅びて亜美と優が死んでしまった。


そして……怪物となった亜美と優を守れなかった。


悲しみに潰されそうになり、迷いながらだって俺は動いてるのに……何なんだよ!