殺戮都市

最初はどうかと思ったけど、気の良い三人と別れて、俺は再び移動を始めた。


飛び移れるようなビルがなかったから、地上に降りて道を行く。


怪物達の食事タイムが終わったのか、さっきよりは怪物の数が少なく思える。


とはいえ、道路から顔を出すと視界の中には五匹以上の怪物の姿を捉えるんだけど。


「一気に走って行った方が良いよな。数も少ないし」


俺が一人でいる時、どうも間違った判断をしそうで怖い。


誰でも良いからそばにいてほしい……そう思って、ふと亜美と優の顔を思い出してしまった。


長時間一緒にいたわけじゃない。


軍も違う敵同士の関係だったけど、生きるか死ぬかと言う状況の中で、心を通わせる事が出来た数少ない子達だった。


生きていてくれたら……もう一度会いたかったな。


それが叶わない事くらい分かっているけど、ふとした時に寂しさが襲って来る。


この街では、その感情はどうなんだろう。


何も考えずにキングを目指し、人を殺しまくるやつを否定は出来ない。


だけど、人の事を想い、守る為に命を懸ける人も否定する事は出来ない。


どの姿も、どの生き方も、この街の本質なのだろうから。