殺戮都市

女性も驚いたというか、呆れたような表情を俺に向けている。


「見えるんですよ、星3程度の矢の動きなら。星4でも、レベル次第かな」


「お、言ってくれるねぇ。そりゃあ何か?俺達の攻撃なんて避けて当然だってのか?」


……まずい、気に障るような事を言ったかな。


別に戦わなくても良い人と、戦う事になってしまうのだけは避けたかったのに。


左手の指をピクピクと動かして、いつでも日本刀を抜けるように。


ムスッとした様子で俺に迫り、顔に向かって手を伸ばす。


日本刀を抜き、男が何か攻撃を加えるつもりならその腕を切り落とすつもりでいたけど……。












男は、俺の頭に手を置いて、乱暴に撫で回したのだ。


「はっはっはー!すげぇ自信じゃねぇかよ!ビッグマウスじゃねえってのは、坊主の動きで分かったぜ。何もするつもりはないからよ、そう警戒するな」


何か……撫で回す手に妙に力が入ってる。


髪の毛が抜けそうなほど乱暴な行動に俺は思わずその手から離れた。


「あーあー、全く。隼人は荒いんだから。髪の毛ボサボサになったじゃないの」


「それくらい気にしないよな!」


この街で、こんなくだらない事で笑い合う人達。


なんだか……久し振りに人間らしい姿を見たような気がする。