殺戮都市

……だけど、俺は地面に落ちてはいなかった。


何とか外壁に日本刀を突き立て、辛うじて「着地」したのだ。


横に向いていたGが、ゆっくりと下に向いて行く。


ダラリとぶら下がった俺に、道路にいた怪物達も気付き始めたようで、低い唸り声が地獄の亡者の如く俺の耳に聞こえる。


「お、おい!敵じゃないぞ!俺たちと同じ色だ!」


「誰よ、一番最初に撃ったの!」


下が怪物、上は敵じゃないなら……上しかないかな。


右肩が貫かれたせいで、右腕が上がらない。


変な所を射抜かれたな……なんて考えながら、残った左腕一本の力で勢い良く身体を持ち上げる。


そのまま日本刀の上に乗り、すぐさま上を見た俺は屋上に向かって飛び上がった。


なんとか……ギリギリの所で屋上の縁を掴んだ俺の手を、屋上にいた人達が慌てて掴んだのだ。


「引き上げろ引き上げろ!俺達のせいで味方を死なせるな!」


「ちょっと、まだ子供じゃない!なんでこんな無茶を!」


そんな子供を射抜いたのは誰だよ……なんて、口には出さなかったけど、大人達に引き上げられながら考えていた。


なんとか……地面に落下する事だけは避けられた。