殺戮都市

「真治くん!大丈夫かい!?無茶するんじゃないよ!」


上手く着地出来た俺に、おっさんが慌て近付く。


戦おうとするなと言われたのに、敵を前にするとついつい本気になってしまう。


強大な敵に立ち向かおうとするなんて、昔の俺じゃあ考えもしなかった事だ。


「ごめん……でもさ、逃げるだけじゃなくて済むかもしれない。上手く出来るかどうか分からないけど」


俺が気になった部分。


それは、びっしりと隙間なく装甲で覆われているルークの身体の表面。


関節部の装甲だけは、それほど強固ではないように思えたのだ。


一枚の厚い装甲じゃない。


関節部は弱点を守るように、幾重もの薄い装甲が重なっていたから。


一見すると隙がないように思えるルーク。


関節部が弱いなんてベタ過ぎるけど、現実にはそんなもんだろう。


「狙うなら、装甲の繋ぎ目しかない。まあ、戦うならだけど……」


「言っただろ、僕達の役割は避難が完了するまでの足止めだ。無理な戦いはしなくて良い」


……やっぱりそう言うだろうな。


仮に戦ったとして、日本刀や槍では装甲が薄い部分であってもどうにもならないかもしれないから。