殺戮都市

話の流れからすると、全く繋がらないおっさんの言葉。


俺が火葬を頼んだのが奈央さんだって言ってもいないし、何が原因でそうなったかという事も話していないのに。


おっさんは全てを見透かしたように言い、明美さんは言葉を詰まらせた。


「やっぱりね。キミ達の間に何があったかは知らないけれど、伸治くんだけのせいにしちゃいけないよ」


こんな事を言うのは失礼かもしれないけれど……初めておっさんが大きく、立派に見えた。


最初はただの中年太りのおっさんで、逃げ足だけは早いという印象しかなかったけど。


葉山が死んで、引き当てたであろう槍を持つおっさん。


この人で良かった。


この人が槍を引き当てたのが、唯一の救いだ。


敵だったのに、敵じゃないような葉山だったから、その武器が良い人の手に渡った事は幸せだったかもしれない。


「私は……奈央を止めようとしただけなのに。こいつさえ邪魔しなければ……」


まだ、明美さんは斎藤の毒に蝕まれているのか。


斎藤はもういないのに、敵対していた俺に向ける敵意がそのまま残っている感じだ。


それに……俺も以前決めた事だ。











この人を、仲間とは思わないって。