殺戮都市

「いやあ、相変わらず強いね真治くん。いや、ますます強くなったと言うべきか。まるで別人だよ」


頭部に被った布を取り、蒸れて髪がペッタリとくっ付いた頭皮を露出させたのだ。


やっぱりバーコードのおっさん。


確信はしていたけど、姿を確認すると安心するな。


「そんなのどうだって良いの!こいつはね、私を見捨てたり殺したり、そんなやつを仲間だなんて思いたくないでしょ!?」


俺がいない所で、おっさんにどう話が伝わったかは分からない。


そうなると、悪意が増幅されて伝わっている可能性があって怖かった。


だけど……。










「明美さん、それは違うんじゃないかな?きっと、憎しみで目が曇っているんだよ。真治くんは……知り合いの遺体の火葬を僕に頼んだんだ。この街でそんな人間らしい心を持っている人が、理由もなくそんな事をするとは思えないよ」


おっさんの言葉に、顔を歪める明美さん。


どうしても俺を責めて、責任を俺になすりつけたいのだろう。


自分の放ったボルトが、奈央さんの命を奪ってしまったと思いたくないから。


「それにね、あの女性の胸には、矢で貫かれた傷があったよ。殺したのは明美さんじゃないのかい?」