殺戮都市

ボウガンから放たれたボルトの先端が、俺の額に触れるかどうかという瞬間、頭部を反らすと同時に首を捻り、額をかすめはしたもののギリギリの所で直撃を避けたのだ。


それでも走る痛みに、気を失いそうになるけど。


まだ、死んではいない。


「嘘でしょ!?」


確実に捉えたと思ったのだろう。


俺でさえ殺されると思ったのだから、明美さんが戸惑うのも無理はない。


辛うじて命を拾った俺は、左手でボウガンを掴んだ。


攻撃されないように、上に向けて。


ここまで接近してしまえば、斧を振るう事も出来ないだろう。


何とかこの体勢に持ち込む事が出来たけど、俺はどうすれば良い?


明美さんを殺す意味なんてないのに。


だけど、明美さんは俺を殺そうとしているわけで。


その剥き出しの殺意が、日本刀を反応させているのだろう。


いくら俺が拒んでも、ガラ空きになった明美さんの胴を目掛けて刃が走る。


これは、確実に入った。


今までの経験から、このタイミングで倒せなかった相手はいない。


日本刀が明美さんに触れるかどうどうかという瞬間。
















ガキン!















と、絶妙のタイミングで日本刀は何かに弾かれたのだ。