殺戮都市

俺が言った言葉が明美さんの怒りを買ったのか、無言で俺に襲い掛かる。


敵も味方も関係ない。


大きく振り被った斧を、叩き付けるように俺に振り下ろす。


速度は、木部の攻撃と比べると全然大した事はない。


だけど、中川のウォーハンマーと同じような脅威を感じ、俺はその場から飛び退いた。


斧がアスファルトに触れる。


その瞬間、大地に数メートルの亀裂が走ったのだ。


それなのに、重そうな素振りは全く見せずに、すぐさま斧を横になぎ払う。


こんな攻撃を食らったら……一撃で身体が真っ二つにされてしまう!


本能的にそう感じ取った俺は、その場に飛び上がって斧の腹をひと蹴り。


軌道を逸らして、地面に着地した。


だけど……それを予測していたかのように、俺の眼前に見た事のある武器が向けられていた。


明美さんが最初に手にしたボウガン。


そのボルトの先端が俺の眉間に向けられていて……。


トリガーに添えられた、明美さんの指に力が込められたのが分かった。


俺を殺す事に何のためらいもない。


そう言わんばかりの態度で放たれたボルト。














でも……狩野の動きを覚えた身体が、簡単に死ぬ事を許さなかった。