ビクンビクンと、明美さんの動きに反応するように動く、手の中の日本刀。
それはまるで、狩野が「あいつと戦わせろ」と、言っているようで。
心の中で何度も、ふざけるなと叫びながら日本刀を押さえた。
普通の状況なら、手を放して日本刀を消してしまうところだけど……。
こうなってしまっては、もしかすると手を放すとそのまま一直線に飛んで行ってしまうかもしれないと言う不安があったから。
「待て……あの人は敵じゃない!」
そう言っても、日本刀は俺の意思に反して明美さんの方へと身体を引っ張る。
どう足掻いても、それは止まりそうになくて……。
気付けば、もう目の前には明美さんの姿。
ここまで接近して、流石に俺の姿に気付いたのか、明美さんがチラリと俺を一瞥する。
その後、驚いたような表情で再び俺を見て、動きを止めたのだ。
「真治……くん?よくも私の前に……」
驚きの表情は、徐々に怒りに満ちたものへと変わって行く。
この一月で、俺への怒りが消えるどころか、熟成されていたようで。
日本刀は、そんな敵意を感じ取っていたのかもしれない。
それはまるで、狩野が「あいつと戦わせろ」と、言っているようで。
心の中で何度も、ふざけるなと叫びながら日本刀を押さえた。
普通の状況なら、手を放して日本刀を消してしまうところだけど……。
こうなってしまっては、もしかすると手を放すとそのまま一直線に飛んで行ってしまうかもしれないと言う不安があったから。
「待て……あの人は敵じゃない!」
そう言っても、日本刀は俺の意思に反して明美さんの方へと身体を引っ張る。
どう足掻いても、それは止まりそうになくて……。
気付けば、もう目の前には明美さんの姿。
ここまで接近して、流石に俺の姿に気付いたのか、明美さんがチラリと俺を一瞥する。
その後、驚いたような表情で再び俺を見て、動きを止めたのだ。
「真治……くん?よくも私の前に……」
驚きの表情は、徐々に怒りに満ちたものへと変わって行く。
この一月で、俺への怒りが消えるどころか、熟成されていたようで。
日本刀は、そんな敵意を感じ取っていたのかもしれない。



