殺戮都市

いくら抗っても、きっとその流れは変わらないだろう。


星5レアの武器を持っていたとしても、俺は無力なのだ。


「そもそも、そんな仲良しこよしでずっとこの街で生きていられると思っているんですか?人が人を殺さなければいけないシステムでしょう?」


木部の言う事は間違っていない。


この街の住人を煽るように戦闘は開始されるし、人を殺さなければ強くなれないシステムなのだから。


俺が殺した人達が、死んでも良い人達だったなんて思わない。


ただ、状況に流されて、殺し合いをさせられただけ。


話し合っても平行線。


同じ軍の人間とだって意見が分かれるのに、木部と意見が一致するはずがない。


早く……恵梨香さんに会いたい。











「グルルルル!!ガアアアアアッ!!」










話が終わるのを、取り囲んだ怪物が待ってくれるはずがなく、一匹の咆哮を合図に全ての怪物が俺達に襲い掛かったのだ。


右から左から、鋭い爪や牙が迫り来る。


今まで戦ったやつらと比べると、全然大したスピードじゃない。


木部から意識を逸らすと、いつその刃が俺に向くか分からないから、必死に怪物の攻撃を回避する。