殺戮都市

「松田が死んで、北軍はどうなった?少しは変わったのか?」


俺と恵梨香さん、中川が必死に戦った意味があったのか。


少しでもその意味があったと思いたい。


「北軍がどう変わったか?そうですね。変わりましたよ。松田が支配していてそれぞれに役割がありましたが、今は無法地帯。弱い者は強い者に蹂躙され、他の軍と何も変わらない。抑圧された感情が爆発して……今、ようやく落ち着いたという所ですか」


……なんだか、話を聞いていると悪くなったような印象を受ける。


それは一方の視点なのだろうけれど、木部にとっては望んでいなかった未来だったのだろう。


だから悪意を持って俺に語っただろうし、良く思っていないからこうして戦闘に発展したのだ。


「そうか……どっちが良いか俺には分からないけど、あんたには悪い状況になったみたいだな」


「ええ、全くですよ。だからキミを殺して鬱憤を晴らさせてもらいますよ」


そんなに俺を恨んでいたとは。


松田が作り上げた北軍のシステムは、木部のような強いやつには居心地の良い場所だったのだろう。


木部だけじゃなく、他にもそう思っていたやつはいたはずだ。


そんなシステムを壊したんだから、恨まれても仕方が無い。