殺戮都市

お互いに、自分の間合いを確認するように接近して……2メートルを切るか切らないかという所で、俺と木部は引き寄せられるかのように急接近した。


素早く振った木部の脇差を、俺の日本刀が受け止める。


これが木部の限界なのだろう。


以前俺と戦った時と、その速度はなんら変わっていない。


脇差を弾き、刃を返した俺は、その反動でガラ空きになった脇に日本刀を滑らせた。


やはり日本刀と脇差では、強さが違うと思いながら。













だけど……俺のその考えは甘かったと思い知る事になる。


隙だらけだったはずの脇に、もう一本の脇差が現れて、その攻撃を弾いたのだ。


一瞬の攻防。


以前は俺の方が速度も武器の性能も上で、相手にならなかったのに……。


二本の脇差を構えた木部は、一本の時とは違う動きを見せていたのだ。


「やれやれ、脇差一本じゃ勝てないはずですね。でも、二本ならキミには勝てそうだ」


強がりを……と、言いたい所だけど、木部の言う事はあながち強がりではなさそうだ。


単純な話だけど、一本よりも二本の方が攻防のバランスが取れているようだ。