殺戮都市

だが、それよりも早く、俺の身体は動いていた。


振り上げた刃を頭上で返し、飛び退いた松田に詰め寄って容赦無く日本刀を振り下ろしたのだ。


松田が防御姿勢に入るけど……間に合わない。


振り上げた鞭を叩き落とすように、刃が松田の額に傷を付けた。


そのまま、斜めに顔の皮膚を切り裂き、日本刀を振り切った時……血が宙に飛び散ったのだ。


踏み込みが浅かったか。


いや、松田が咄嗟に振り上げた鞭が、斬撃を僅かに遅らせて回避する時間を作ったのだろう。


それでも、その攻撃は松田に十分なダメージを与えていた。










「あああああっ!!よ、よくも俺に……狩野ぉぉぉ!!貴様は殺す!」











肉体的なダメージじゃない。


精神的にダメージを与えた方が大きかったようで、果たしてそれが良かったのかどうかは分からない。


松田も、狩野も、武器を構えて隙を狙うように睨み合う。


これが、星5レアの最高峰の戦いなのか。


俺じゃあ、俺の身体をここまで動かせない。


自分の身体だっていうのに、他人に使われた方が動くという事実に、少なからずショックを受けていた。