殺戮都市

いつの間にか、松田の鞭が上下左右から俺に襲い掛かって来ている。


蛇のようにその身をくねらせて、隙を見せれば噛み付かれてしまいそうだ。


変わった鞭の使い方も合いまって、狩野も攻めあぐねている様子だ。


「お前は所詮この程度だ!死んだ時と何も変わっていない!俺はあの時よりもずっと強くなったのだからな!」


だから、狩野では松田には勝てないと言いたいのか。


その言葉通り、押され続けていて、反撃すら出来ずにいるけれど。


今はもう、俺に出来る事はない。


狩野に任せるしかないのだ。












凄く……惨めに感じる。













亜美や優の仇も討てずに、日本刀の前の持ち主の力を借りて戦っている。


いや、戦ってすらいないんじゃないか。


俺の身体を動かしているのは狩野で、俺ではないのだから。


「強くなった?臆病になったの間違いじゃないの?楽な戦いばかりしてたんでしょ。鞭をそんな風に使うなんてさ!」


狩野が……笑った事に気付いた。


ニッと口角を上げて、松田に負けじと睨み返す。


押されているから強がっているのか?


相変わらず、松田の攻撃を防ぐ事しか出来ていないのに。