殺戮都市

咄嗟に……と、言うよりは偶然構えていた日本刀が、その攻撃を防ぐ。


しかし、その衝撃は想像を遥かに超えたもので……パキンと、鍔の付近から刃が折れてしまい、威力が弱まった鞭が胸に直撃し、俺は体育館の隅まで飛ばされてしまったのだ。










「なんだ、もう終わりか?雑魚がいくら集まろうと、俺に勝てるはずがないだろう。身の程をわきまえろ」









松田のその声も、俺にはフィルターが掛かったように聞こえる。


身体がビクンビクンと震えているのが分かる。


だけど、攻撃を受けた痛みは……ない。


床に広がる血が、俺の怪我の深刻さを物語っているけど、一体どうなっているのだろう。


俺はまた死ぬのか。


死んで、何軍で生き返って、ここまで来なければならないのか。










それまでに、恵梨香さんも中川も無事では済まないだろうな。


折角ここまでやって来たのに、松田には届かなかった。


何度挑んでも、今の俺では敵わない。


そう……諦めそうになった時だった。















「大丈夫……まだ戦えるよ」














今にも死んでしまいそうな俺の耳に、そんな声が聞こえた。