殺戮都市

「行くぜ!俺に続け!」


再び吠えた中川が、松田に迫る。


今度はハンマーを前に構え、小さく何度も振り回して。


いくら星5レアの武器がレベルMAXだからって、中川のように肉体が硬くなるわけじゃない。


それは、恵梨香さんのデリンジャーで頬を怪我した事で分かった。


一太刀浴びせれば、命を奪う事が出来る。


だけどそのリスクは、俺も恵梨香さんも同じ。


身体が軽くなって動きが速くなる。


この日本刀の最大の特徴がそれで、一撃を喰らわずに敵を仕留めるのだ。


攻撃を仕掛けた中川に続いて、恵梨香さんが走り出す。


俺もと思い、床を踏み締めた瞬間、違和感が身体を包んでいたのに気付いた。
















身体が……重い。
















いや、重いと言うよりも、日本刀の力が発揮されていないのか?


折れてしまった事で、その能力が消えてしまった。


そう考えると、今の俺はレベル1の頃となんら変わらない状態になってしまったのかもしれない。


攻撃しないと……中川と恵梨香さんは俺の攻撃を待っているんだ。


どうしようもない状況で、足を止める事も出来なくなった俺に、凄まじい恐怖が襲い掛かっていた。