殺戮都市

さらに感じるズキンとやって来る頭痛。


一瞬痛くなっては治まり、またしばらくすると痛みがやって来る。


「くそっ……早く終わらせないと」


不安と恐怖に押し負けて、俺の身体に異変が生じているのか。


さっきまでなかった頭痛に悩まされる事になるなんて。


「もう一度だ。同じ手は通用しないだろうが、やつを壁際に追い込んじまえば逃げる事も出来ねえだろ」


「何度もやるしかないな。次は動きを止めるなよ、追い詰めるまで攻撃を続けるんだ。誰かが死んでも、達也の端末を破壊するんだ」


元恋人を殺す……そう決めた恵梨香さんは、何を思っているのだろうか。


俺は、理沙を殺したくなかった。


別れてしまったら、そんな想いすら抱かなくなるのだろうか。


俺には分からない。


「よっしゃ!また行くぜ!何度でも何度でも、届くまでやってやる!」


俺達がこんな話をしていると言うのに、松田は話が終わるのを待っているかのようだ。


いつでも殺す事が出来る……と、言わんばかりに。


そうやって、俺達が出来る事を全て吐き出させた上で始末するつもりなのか。


確かに、全力でやって手も足も出なかったら、逆らう気さえ起こらなくなるかもしれないな。