殺戮都市

俺の日本刀を破壊する事で、危険を一つ減らした松田。


さらに、中川がフルスイングしたウォーハンマーが俺の頭上を通る。


もしも、この日本刀が折られていなければ、この攻撃で終わっていたかもしれない。


でも、松田は中川の攻撃を紙一重でかわして、俺達と距離を取ったのだ。


「ああ!畜生っ!!外れやがった!」


ドンッとウォーハンマーを床に置いて、悔しそうに中川が叫んだ。


この攻撃で仕留められると思ったのに……仕留めるどころか、俺の唯一の武器が。


今までずっと共に戦って来た相棒が破壊されてしまった。


斎藤もそうだったけど、一度死ねば武器も復活するだろう。


今死ぬわけにはいかないのに。


「惜しかったな。いや、別段惜しくもないか。俺と比べれば、全員子供のようなものだ」


少し離れた場所で、落ち着き払った態度で鞭を構える松田は。


俺達が必死に攻撃を加えて、まだ届かない。


手を伸ばせば届く場所にいるのに、随分遠くにいるように感じてしまう。


「少年、大丈夫か!?」


「俺は大丈夫です……だけど、刀が……」


そう答えながら折れた刀身を見た時、俺は奇妙な事に気付いた。