殺戮都市

攻撃するきっかけが掴めない。


松田も攻撃する気配を見せないし……一体どういうつもりなのだろう。


そんな状態でしばらく立ち尽くしていると……そこにいた全員の端末から、いつもの声が聞こえたのだ。



『戦闘が終了しました』



だけど、今回はその言葉の後に続きがあったのだ。















『……なお、東軍のキングが破壊されました。東軍は消滅。以降東軍の領土は北軍の物となります』




















その言葉を聞いた瞬間、俺の頭の中は真っ白になった。


東軍のキングが……破壊された?


葉山は何をしていたんだ。


亜美は……優は!?


真っ先に浮かんだのは、その三人の事。


「上手くやったようだな。貴重な駒が元の世界に戻ってしまった事は痛手だが、まあ良いさ」


フフッ笑みを浮かべて、松田は端末をポケットに入れた。


「亜美……優……会えなくても、生きていてくれれば良いって思ってたのに……」


皆を元の世界に戻せる可能性があるかもしれない。


その為にバベルの塔を目指す事を決めたのに……。











東軍が……亜美が、優が死んでしまった!!