殺戮都市

中川もウォーハンマーを取り出して、長崎にそれを突き付ける。


「中には入れさせないって言っただろ?松田さんはお前達に会う気は無い。まあ、素直に帰ってくれたら、俺も無駄に動かなくて済むんだけどな」


ニヤニヤした表情は変わらない。


それほどまでに腕に自信があるのか。


「それは無理な相談だな。お前では話にもならない。死ぬかここを去るか、好きな方を選べ」


「じゃあ、お前達が死ぬ方を選ぼうか。ここを守り切れば、松田さんに認められる。俺は力を手にするんだよ!」


恵梨香さんの言葉の後、間髪入れずに答えた長崎。


だけど次の瞬間、長崎の頭部は弾け飛んで、足元に転がる死体の山の上に倒れ込んだのだ。


何が起こったのか……恵梨香さんの手にはデリンジャーが握られていて、銃口からは煙が出ている。


銃声が聞こえなかったから、見るまで何が起こったのか分からなかったけど……武器レベルがMAXになった銃は、これほどまで強いのか。


「容赦ねえな、北条」


戦闘体勢に入っていた中川でさえ、その早い決着に若干引き気味の様子。


「当たり前だ。目的はこんなやつではないのだからな」


振り返って中川にそう言った恵梨香さんは、校舎の中に入る為に長崎の死体の上を踏み締めて歩き出した。