殺戮都市

俺も負けていられない。


妖刀の力を引き出す……いつでもそれが出来るわけじゃないから、その練習も兼ねて。


日本刀を引き抜いて、俺も西軍の群れに向かって駆け出した。


「そいつは無理だ!こっちのガキにしとけ!」


「このガキ、南軍だぜ!どうしてここに南軍のやつがいやがる!」


俺がこの場所にいる事で、僅かだけど混乱を与えている。


それは、俺にとってはチャンスでしかない。


素早く西軍の群れに飛び込んで、いつものように日本刀を振り抜いた。


何が起こったのか分からない様子で、地面に崩れ落ちる三人。


でも……これじゃない。


いつもと同じじゃ、妖刀の力を引き出しているとは言えないんじゃないか。


いつも、日本刀が勝手に動く時がある。


あの感覚が嫌で、気持ちではずっと拒絶し続けて来た。


理沙を殺した忌むべき力だから。


だけど、今はそれに頼らなければならない。


命の危機を、反射的に防ぐあの力を、常時出し続けなければならないのだ。


それなのに……西軍のやつらは弱くて、いつも通り戦っているだけでも、次々と殺し続ける事が出来てしまっていた。