殺戮都市

大山田と別れ、道を歩きながら俺は考えていた。


妖刀に操られるという事の末路が、狩野晃という人物が辿った道なら、俺もいずれは自殺するんじゃないかと。


この街では強い事が全てで、誰よりも強いなら望む物は何だって手に入るはずなのに。


どうして狩野は自ら命を断つ道を選んだのだろう。


先を行く恵梨香さんの背中を見ていると、切り裂かれて所々肌が露出しているのが分かる。


全てを拒絶するかのように身を包んでいる黒いライダースーツが見せる、僅かな隙と言うか……。


そこから見える白い下着が、妙にいやらしく思える。


俺は本当にこの人と……。


理沙が死んで、そんなに時間が経っていないって言うのに、俺は何をしてるんだ。


どちらかと言えば恵梨香さんに襲われたって感じだったけど、それを拒否出来なかったし。


恋人を失って空いた心の穴を、埋めるように恵梨香さんが入って来た。


だけど……どうして恵梨香さんがあんな事をしたのかは俺には分からない。


ただ、慰めてくれる為?


それとも、この街ではそれが普通の事で、恵梨香さんがしたくなったからしただけとか。


考えれば考えるほど分からなくなる。