殺戮都市

「狩野晃か……俺も噂話でしか聞いた事はないけどよ。妖刀の前の持ち主だったんだろ?何でも、一人で東軍のやつらを2000人殺したとか。それを考えると、確かに坊主はまだ妖刀の力を引き出せてないな」


何も知らないのは俺だけなのか?


中川も噂話とはいえ、妖刀の事を知っている。


そして、前の持ち主……狩野晃って言うのか。


「タフガイが来る前の話だから、知らなくても無理はないわね。2000人じゃないわよ。その倍は殺してるわ」


葉山が言っていたのはこの事だったのだろう。


一度負けていると。


次は負けないと言ったのは、俺にではなく、この日本刀に対して。


俺に向けて言われた言葉ではなかったのだ。


「だけど……そんなに殺してるなら、ソウルもいっぱいあったんじゃないの?なのに死んだのか?」


俺が抱いた素朴な疑問。


武器を強化する為にガチャをして、ソウルが減っていたのは分かるけど、それでもまだ余るはずだ。


そんなに強いなら、誰かに端末を破壊されるとも思えないし……一体、狩野晃に何があったのか。


この日本刀の前の持ち主は、どんな最期を迎えたのかが気になった。