殺戮都市

「恐いみたいね。震えてるわよ?プリティボーイ」


大山田の言うように、手が震える。


恐くないはずがないじゃないか。


星4レアの鞭にさえ苦戦した俺が、星5レア相手にどう戦えば良いのか。


「……恐いよ。ここまで来て殺されたら、また南軍からやり直しになるだろ……」


チラリと恵梨香さんを見て、いかにも仲間と離れてしまう事が嫌な風に言ったけど……本当はそうじゃない。


あの、どう回避しても、ガードしてもスルリとすり抜けるように襲って来る蛇のような武器が嫌なだけ。


そう悟られたくない、ただの強がりだ。


「確かにそれは、大きなロスになるわね。だけど、それを恐れてて戦わなければ、勝つ可能性はゼロよ」


そんな事は言われなくたって分かってる。


でもそれは、戦闘になった場合じゃないのか?


話し合いで解決する可能性だってゼロじゃないはずだろう。


「それに……勝てる可能性があるとしたら、妖刀が目覚めるくらいしか私は思い浮かばないわね。ボーイだって気付いてるんじゃないの?」


葉山もそうだったけど、大山田も知っている。


俺の知らない「妖刀」の姿を。


俺が、一番頼りたくない力を。