殺戮都市

レベル……MAX……。


それは、俺にとっては未知の領域。


星5レアがどれだけレベルが上がるかは知らないけれど、今の俺ではとてもかなう相手ではないという事が分かる。


中川だって、レベルは俺とさほど変わらない。


つまり、戦闘に発展した場合、勝てる可能性はほぼゼロという事だ。


「達也め……そこまで強化していたとは。ますます手が付けられなくなったと言うことか」


「関係ねぇ。一撃決まりさえすれば死ぬんだからよ。生身の肉体が強いわけじゃねえだろ」


グラスを差し出し、おかわりを要求する中川に、大山田は嬉しそうにそのグラスを取った。


中川はそう言うけれど、俺は身体が軽くなって動きが速く、中川だって動きは遅くなるけど、日本刀だって通さない強固な肉体になるじゃないか。


それを含めても、一撃を入れさえすれば勝てると言っているのだろう。


俺は……恵梨香さんに襲われるようにやってしまって、うやむやになっていたけど、勝てないと思う気持ちに変わりはない。


どうすれば良いのか……このまま勝てないと分かっている松田に挑まなければならないのか。


俺は、何も言えずにミルクを口にした。