殺戮都市

「水割りで良いわよね?今から松田さんの所に行くみたいだから、薄めにしといたわ。プリティボーイにはミルクね。お酒はまだ早いわ」


「久し振りの酒が、おっさんについでもらった酒かよ。ま、こんな状況じゃ文句も言えねえけどよ」


そう言って、目の前の酒をグイッと飲み干す中川。


「こんな事をしている暇があったら、さっさと達也の所に行きたいんだがな」


恵梨香さんもグラスを手に取り、ちびちびと口に含み始める。


いつか、元の世界に戻って、こうやって皆と一緒に飲める日が来るのかな。


その時は、俺も酒を飲める年になって、皆と同じ物を飲めたら良いな。


「まあ、待ちなさい。あなた達がいない間、松田さんがどれくらい強くなったか知らないでしょ?戦って勝てるとは思わないけど、私の初めてのお客さんだもの。良い事を教えてあげるわ」


タバコとグラスを交互に口を付けて、大山田が楽しそうに言った。


商売でも何でもない、ただそこにあった店で、そこにあった飲み物を出しているだけの本当のお店屋さんごっこ。


だけど、大山田はそれでも満足している様子だ。


「今の松田さんは、あなた達が束になっても叶わないわ。武器レベルはMAX、気付いたら殺されてるレベルかしらね」