殺戮都市

……あれからどれくらいの時間が流れただろう。


ゆっくり休めたわけじゃない。


だけど、傷は癒えて隣には恵梨香さん。


長椅子から落ちないように抱き合って、お互いを支えている状態。


……とうとうやってしまった。


どうしてこうなったのかは俺には分からないけど、その理由を聞くのも何だか情けないように思えて聞けない。


それどころか、事が終わった後に何を話せば良いんだか分からず、二人とも黙ったままで。


「す、すみません……」


ついつい俺は謝ってしまった。


「どうして謝る。私がそうしたかったからしただけだ。謝らなくても良い」


そう言われると……何だか俺が情けないように思えて来る。


そんな事を考えていると……。















「あらあら、あんなに可愛い声が出せるのに、やる事やったら随分素っ気ないのね。それじゃあそのプリティボーイの立場がないじゃない」














突然の声に驚いて、長椅子から落下して振り返った俺は、床に落としていた服で身体を隠した。


カウンターの向こう、タバコを口にくわえ、ライターの火で浮かび上がったのは……。