殺戮都市

しばらくそのままで、どうやって戦ったら良いかを頭の中でシミュレーションしてみたけど……どうしても勝てるイメージが想像出来ない。


何をどう考えてみても、俺の身体がバラバラにされて終わりの映像しか浮かばないのだ。


鞭を紙一重で避けてもダメだ。


ぐねぐねと形を変える武器だからこそ、それと戦うのは難しい。


「……戦闘になったら勝てないじゃないですか。べ、別に松田に会わなくても良いんじゃないですか?このまま三人でバベルの塔に向かっても良いんじゃないですか!?」


俺は……どうしようもない恐怖に包まれて、恵梨香さんの腕にすがりつくように手を伸ばしていた。


「それは出来ない。分かっているだろう?中川は、達也を殺す為に私達と一緒に行動しているに過ぎないんだ。達也をどうにかしなければ、私達に協力などしてくれないだろう」


「だ、だったら、他の人に一緒に行ってもらうとか。何も松田にこだわる必要なんてないでしょ!?」


未知の敵と苦手な武器という、心を折るには十分な条件に、俺は初めて、戦闘どころか会う事も拒否した。


格好悪いと思われても良い。


使えないと罵られても良い。


ただ本当に、松田とは戦いたくなかったから。