殺戮都市

鞭を持った両手を震わせて俺を睨み付ける浦瀬。


想像以上に言葉の効果はあったみたいで、その表情は怒りに満ちている。


実に分かりやすい。


「俺みたいなガキでも、あんたみたいなのはごめんだね。彼女にするなら、恵梨香さんみたいな美人が良いぜ」


どんどん浦瀬の表情が険しくなって行く。


良いぞと思う反面、ちょっと怒らせすぎたかなと怖くなって来た。


そして、その時は訪れた。


怒りに任せて、浦瀬が大きく鞭を振り上げる。


今だ!


二、三発打たれるのは仕方がない。


でも、それを我慢すれば絶対に刃は届く。


地面を踏み締め、一気に浦瀬との距離を詰めた俺は、日本刀を握り締めた。


まだ浦瀬は鞭を振り上げている途中で、俺の方が速い!













そう思っていたのに。


俺の目の前を何かが通り過ぎる。


シュンッと音を立てて、下から上へと高速で移動するのは……鞭。


それが俺の胸に直撃し、激痛を走らせた。


「ぐうっ!?」


まだ……鞭の特性を掴み切れないでいる。


他の武器とは違い、ワンテンポずれて襲いかかって来るのだから。