殺戮都市

他の二人は大丈夫なのかと、チラリと辺りを見回すと、中川は井沢と大山田の猛攻を防ぎ続けていて。


恵梨香さんも、木部と五分の勝負を繰り広げているように見える。


ダメなのは俺だけか。


日本刀に身を任せずに、俺だけの力で戦おうとしたらこの程度なのかよ。


そんな、自分の無力さを痛感させられてしまう。


「ほら、ほらほら、次はあんたの肉を削ぎ落としてやるよ!」


ピシャリピシャリと、俺の足元に鞭を打ち付け始めた浦瀬から逃げるように、俺は少しずつ交代し始めた。


どうする……どうする!


俺一人が時間を掛けるわけにはいかないのに、どう攻めて良いか分からない!


いっそ、ダメージ覚悟で飛び込むか、それとも鞭の動きを止めてから飛び込むべきか……。


悩む俺を急かすように、日本刀がピクンピクンと動き始める。


俺の身の危険を察知したのか、しばらく沈黙を保っていた日本刀が。


「こんな時に……どうすれば良いかなんて分からないのに」


今までの相手とは違う。


日本刀が動くままに、俺がそれに合わせると言っても、そのルートが見えないのだから。


だけど……地面を打ち付けた鞭に合わせて、日本刀が大きく動いたのだ。