殺戮都市

その強烈な衝撃で、アスファルトが放射状に隆起する。


中川が間に入ってくれなければ、俺はやられていたかもしれない。


何とか体勢を整えて起き上がった俺は、激痛が走った胸に手を当てた。


ヌルリとした物が手にまとわりつく。


さっきの、目の前を横切った何かが俺の着ていたカッターシャツを切り裂き、胸の皮膚を剥ぎ取っていたのだ。


「テメェコラ!一撃で仕留めろや!何の為に俺が止めてやったと思ってんだ!」


「うっさい!結構速いんだよ!文句があるならあんたがやりな!」



俺が生きている事で喧嘩が始まったのか?


目の前の4人に中の二人が、俺達がいるというのに怒鳴り合いを始める。


「よりによって……こいつらかよ。考えられる最悪の展開だな、おい」


地面に叩き付けたハンマーを引き抜き、俺を抱えて後退りする中川。


「僕達がここを引き払って防衛に回ると思いましたか?西軍の雑兵なんて、星3レアで十分ですよ」


まだ口論をしている二人を無視して、メガネをかけた男が一歩前に出て丁寧な口調で話し始めた。


男が二人、女も二人?いや、一人は女装した男だ。


おネエというやつか……オカマである事は間違いない。