殺戮都市

この程度の数なら俺だけで十分だ。


日本刀の一振りで終わらせてやる。


隣を歩く恵梨香さんと中川より先に、目の前の4人に向かって駆け出した俺は、グッと両手で日本刀を握り締めた。


「少年!?待て!飛び出すな!」


恵梨香さんが制止するけど、こういった遭遇戦では先手を取った方が有利なんじゃないのか?


まだ、相手の体勢が整っていないうちに!


そう思って4人に接近した俺は、一番左端にいた人物の胴を切断するようなイメージで、日本刀を振るった。

















でも……その攻撃で一人も殺す事が出来ずに、何かに止められてしまったのだ。


よく見れば、俺の日本刀は一番左端にいた男の武器……棒のような物に阻まれている。


この状況はまずい!


有利だと思ったのに、一転死の影が頭を過る。


スッと、目の前を何かが横切って、俺は慌てて後方に飛び退いた。


だけど、その判断は少し遅かったみたいで、俺の胸に激痛が走る。


「言わんこっちゃない!罠だっていっただろ!」


地面に転がった俺を庇うように、中川が駆け寄って、俺と4人の人物の間の地面にハンマーを叩き付けたのだ。