殺戮都市

どの軍で戦っていても、それは俺達の周りにいる人間とだけ。


だけどこの軍は違う。


全ての人間が、俺達を仕留めようと待ち構えているのだから。


「よし、ここは俺だけで行って来るか。雑魚を蹴散らして道を切り開けば良いんだろ?」


こんな時には中川は心強い。


星3程度の矢なら、どこから狙われてもダメージすら喰らわない。


強化されたメリケンサックの連撃ですら、悶える程度で済んでいるのだから。


「そうだな、他にも援軍が来ないとも限らない。行くなら今しか……」


中川の提案に頷き、そこまで言った時だった。















『15分後に、戦闘が開始されます。準備をして、戦闘開始をお待ちください』


















端末から、その音声が流れたのだ。


「……勢いで出て来ましたけど、戦闘が始まるのを待った方が良かったんじゃないですか?西軍が攻めて来るのに合わせて、俺達も攻めた方が」


「どうしてそれをもっと早く言わない!私も中川も、達也の事で頭がいっぱいで、そこまで頭が回らないんだ!冷静な少年が言うべきだろう!」


そ、そんな無茶苦茶な!


俺だって、恵梨香さんの星4+レアに驚いて、すっかりそんな事は忘れていたのに!