殺戮都市

堀田との戦闘が終わって、車道を北上していた俺達は、早くもその足を止めさせられていた。


ビルとビルの間に身を隠して、車道の様子を伺う俺達。


その進路の先には、隠れる気などない北軍の人間が、俺達が来るのを待ち構えるように配置されていたのだ。


「……やつらも考えたな。堀田の所には援軍をよこさず、私達の進路を塞ぐ為に先回りしていたようだ」


「感心してる場合じゃないでしょ。つまり、堀田は捨て駒にされたって事ですか?」


こっちは援軍が到着する前にって、結構急いで戦闘を終わらせたのに。


「まあ、そういう事だな。松田に取り入りたいあいつらが考えそうな事だ。他人を蹴落としてでも、自分の手柄にしたいんだろうよ」


統率が取れてるって言っても、やっぱりそういう競争みたいな事はどこでもあるんだな。


松田に認められれば楽が出来るって言ってたし、良い所を見せようと必死なんだろう。


「さて、どうする。突破するだけなら出来るだろうが……疲労すれば、この先が持たないぞ」


恵梨香さんの言うように、俺も堀田との戦闘で疲れ始めている。


今までは、強い敵と戦った後には休息が取れたけど、こんな連戦は経験がなかったから。