殺戮都市

そんな中川に、皮肉混じりに恵梨香さんは続けた。


「達也に次ぐ権力を与えられて、何も知らずにやりたい放題。監視されてるとも気付かないで、上手く達也に丸め込まれてたな」


どんな事をしていたか、大体想像がつくな。


腹が減らないから、特に食べ物は必要ない。


衣類も適当に店から取れば良いし、後やりたい放題できるとしたら……暴力と女くらいか。


「だからよ、何も知らなかったって言ってるだろ。まあ、知ってても、あいつらがいなかったら動かなかったかもしれないけどな」


そう呟いてドアを見た中川。


あいつら……子供達の事を言っているのだろう。


それにしたってあの子供の多さはどうだ?


東軍にも亜美はいたけど、他にそれらしい子供を見掛けた事はない。


「あの、どうしてこんなに子供がいるんですか?今まで子供なんてそんなに見なかったんですけど」


「それはな少年、登録する時の選択肢が原因なんだと思うぞ。所属する軍は、デフォルトで北軍に設定されている。字が読めない子供が、何も選ばずに決定すると北軍に現れるというわけだ」


恵梨香さんにそう言われたものの……何か釈然としないものを感じていた。