殺戮都市

「何も出来ないかもしれないな。私のような人間は、結局は人に頼るしかないんだ。だけど……この少年は、そんな私と共に歩いてくれている。達也とは違う本当に強い男なんだ」


そう言われると……何だか照れるな。


強くはない。


日本刀に振り回されるままに戦って、彼女を殺して……気付けばここまで走っていたというだけなんだけど。


「じゃあ……松田がどうなろうとお前には関係ない事だな?」


「……達也を仲間に引き入れられればと思っていたが。ここまで酷いならそれも望めそうにないからな」


当初の目的はそれだったけど、話を聞いている限りでは、仲間になんてとても無理だろう。


何より……恵梨香さんの元恋人というのが気になっていた。


「あの、ちょっと良いですか?」


神妙な面持ちで話す二人に、俺はどうしても分からない事があって口を開いた。


「何だ坊主。まさか外部のお前が反論するなんて事はねぇよな?」


「いや、そうじゃなくて……北軍ってどうなってるんですか?俺、何も知らないから話を聞いててもピンと来なくて」


松田が極悪人だという事は理解出来たけど、この中川みたいに反抗するやつはいないのだろうか。