殺戮都市

「す、凄い威力だ……こんな広範囲の地面を」


俺の日本刀に、ここまで出来るような破壊力はない。


武器によってここまで強さに差があるのか。


さしずめ、このウォーハンマーはパワータイプ、日本刀や槍はスピードタイプ……なんて、頭の中でそんな考えが浮かんだ。


「ちょろちょろ逃げ回りやがって!大人しく潰されろ!」


俺が攻撃をしてないからって、こいつは殺す気満々だし。


確かに一撃の威力は驚異的だ。


でも、葉山ほどの威圧感は中川にはない。


いくら星5レアを所持していても、使い手次第だというのが良く分かった。


「ほらよ!もういっちょ……」


そう言って、自信満々に振り上げたウォーハンマー。


様子を見ようと背後に回り込む必要なんてなかった。


目の前に、ガラ空きになった胴があるのだから。


グッと地面を蹴って、中川に接近する。


ハンマーを振り下ろすのは間に合わない。


その横幅のある腹部に日本刀を滑り込ませて、中川を切り裂く。


……はずだったのに。


確かに中川の腹部は切れた。


血が出ているし、それは間違いないのに……想像以上に傷が浅かったのだ。